①研究の背景
例年、ハードウェア技術演習選択者が取り組んでいる、大会用のロボットの政策を行う。
前回大会ではあまり結果が振るわなかったようなので、良い結果を残せるようにしたい、と思ったのがきっかけである。
②仮説とねらい
前回大会での問題点を先輩方の報告書から集めた結果、以下のことが分かった
・駆動部→フィンガー部の命令が届かないこと
・センサを用いた自律制御に不具合があること(大会前にライントレースなどが完成していなかった)
・ブロックを複数個運ぶことができないこと
これらの不具合は、ソフトウェアの問題によるものであると考えられるため、プログラムの確認、修正が不可欠である。
しかし、ハードウェアのほうにも何かしら不具合がある可能性があり、そのままだとソフトウェアとハードウェアのどちらによる不具合なのか判別がつかない。
まず、ハードウェアの修正に集中し、早めに終わらせることができれば、問題の原因をソフトウェアだけに絞ることができると考えた。
そうすれば、確実に前回大会での問題点を解消することができるだろうと思われる。
③研究内容
まず、ハードウェアの点検に取り掛かり、その結果以下の問題を確認し修正した
1.引き継いだ機体にはヘッダー基盤がないこと
→ 引き継いだ回路図を確認し、必要な部品を集める
基板に部品をはんだ付けする
2.いくつかの線、コネクタが接触不良であること
→ 線そのものの不調は担当者が修正
コネクタの接触不良は引継ぎ基板のはんだ不良が原因であったため
はんだ付けをし直し、修正した
3.センサ基盤の一つについているLEDが光らなくなっていること
→ 線に異常がないことを確かめ、問題をLEDの不調と断定
古いLEDを取り外し、新しいものをはんだ付けした
4.コマンドスイッチで入力した値と実際に入力される値が一致しないこと
→ 入力信号の2進数の桁が入れ替わっていたためと断定
信号線を入れ替えることで修正