①研究の背景
日本で最も多い死因が癌である。近年では、若い人(AYA世代)も癌になりやすく、誰しもがかかりやすい病気になってきている。そのため、身近な食品の発癌性物質である亜硝酸ナトリウム(発色剤、ボツリヌス菌の発育を抑える働き)を調べ、含有量を目視で測れるかどうか調べた。
②仮説とねらい
ハムなどの加工肉には、発癌性物質の亜硝酸ナトリウムが含まれているので、その量を調べたい。
GR試薬で、亜硝酸ナトリウムが溶けている溶液を呈色し、その色の濃さで亜硝酸ナトリウムの含有量が分かるのではないかと考えた。
③研究内容
・市販されている、ハムやベーコンなどを湯煎 し、亜硝酸ナトリウムを溶けださせる。
・その溶液をGR試薬を入れ呈色させる。
・あらかじめ亜硝酸ナトリウムの濃度を変えた呈色した溶液と、色を比較する。
④技術的知識
GR試薬=亜硝酸試薬
亜硝酸ナトリウムは食品に含まれているアミンと反応し、発癌性物質ニトロアミンに変化する。
亜硝酸ナトリウム→発色剤、ボツリヌス菌発育防止
⑤これからの取組
色の濃さだけでは細かな量の差がわからないため、分光光度計を使って調べたい。
⑥まとめ
色である程度含有量を確認することができた。分光光度計ではもっと細かく含有量を調べることができると思う。食品に亜硝酸ナトリウムが使われているのは理由があってのことで、少量しか入っていない。しかし、このように目で亜硝酸ナトリウムが入っていることを確認することで、癌が身近なものであると感じ、癌への見方が変わった。