①テーマ
“地震,雷,火事…災いがおきても兄弟三人が安心して仲良く暮らせる家を 設計してください”
ストーリー
このまちに,仲の良い兄弟三人が暮らしていました。この兄弟は、とても個性豊かで,三人ともそれぞれ得意なことがありました。長男はピアノを弾くこと。長女は絵画を描くこと。次男はDIYをすること。この兄弟は、古いけれど大きなお家に、父と母といっしょに替らしています。この家は、おじいさんが健てた。古くて大きな家です。
ある日このまちを,大きな地震が襲いました。幸いなことに、大きな被害は出ませんでした。しかし、長女の飾っていた絵画が倒れ、破損してしまいました。長女は、美しいものを守る家、二次被害の火災から家族を守る家に住みたいと思いました。
ある日このまちを、大雨と雷が襲いました。幸いなことに,大きな被害は出ませんでした。しかし、長男は大雨によってまちの一部の地域が浸水していることに気がつきました。音楽家の長男は、水が迫ってくる光景を見て、家が浸水し、大切なピアノも被害を受けてしまわないか心配になりました。
母は、三兄第を呼びました。そして伝えました。地震、雷、火事が起きても安心して暮らせる家を,みんな仲良く暮らせる家を造ってと。
そこで次男は思いました。DIYスキルを活かしておじいさんが建てた古くて大きな家を補強しつつ、新しい家を造ろうと考えました。
②社会背景
日本の人口減少により、空き家の増加社会問題となっている一方で、巨大地震後には、仮住まい住宅の不足が懸念されている。国士交通省は、「空き家再生等推進事業』において、居住環境の設備改善及び地域の活性化に資するために、不良住宅、空き家住宅又は空き建築物の活用を行うことを求めている。そこで本研究で、空き家状況を調査し空き家を災害後の仮住まい住宅として活用の実現を目指す。今回のコンペでは、仮設住宅を取り入れる。
③対象敷地
静岡県
静岡県は、東海地震や南海トラフ地震など、日本列島が位置する活断層帯に近いため、地震の発生が比較的多い地域。また太平洋に面しており、台風の影響を受けやすい地域でもある。
④家族構成
⑤コンセプト
一つの家に地震、火事、水害、台風などそれぞれの災害に強い部屋を設計することでいざという時に助け合える家を提案する。地震、火事には、部屋を半地下にする。水害には、一階部分をピロティとして水を引き受ける。台風には、壁を二重にし湿った空気をのくざいによって調節する。古くて大きな家は、DIYによって建物の補強をし、災害時には仮住まいとして利用する。この家では、家族だけでなく近所の人達も災害から守ってくれる。共助の精神が育まれ、より安全な未来を築くことができるだろう。
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