①アマモとは…

アマモは砂や泥の海底に生える海藻で緑色で細長い葉をしています。アマモの群生地はアマモ場と呼ばれ、幼魚などのが集まる海の保育場としての役割を果たしています。他にも海の流れを弱めて波を抑える効果があり、小さな生物達にとってなくてはならないものです。

②浜名湖アサリとの関係

浜名湖アサリは平成29年(2017年)頃から漁獲量が大幅に減少しています。その減少に伴って減っているのがアマモ場です。浜名湖アサリの漁師の方達もアマモの量が減ってからアサリの大漁を見ることが減ったと話をしています。

アマモ場が減ることで小さな生物達の住処がなくなりアサリの餌となる植物プランクトンが大幅に減少、また海の流れが早くなりアサリの稚魚が流されてしまい大きく成長できない。

アマモ場がなくなることでこのような悪循環が生まれ浜名湖アサリを含める多くの水中生物が浜名湖から消えていっています。

③浜名湖の現状

アマモが減った原因→浜名湖が綺麗になりすぎている!

水質汚濁の一因とされてきたリンや窒素濃度が過去30年で半減しています。

一見浜名湖が綺麗になったのは良い事です、リンや窒素の濃度が高くなりすぎると、魚介類に悪影響を及ぼす「赤潮」の発生の要因ともなります。

ですがこのリンと窒素は植物が育つ上で大切な三大栄養素であるリン、窒素、カリウムのうち2つを占めています。

④仮説

  • 浜名湖あさりの減少
  • アマモ場の減少
  • 浜名湖のリン、窒素濃度の低下

この3点が浜名湖のここ20〜30年で重なっておきています。このとことから私たちは浜名湖アサリの減少は浜名湖のリン窒素濃度の低下に伴うアマモ場の減少が1番の要因ではないかと考えました。

ここから仮説を立て、リンと窒素の濃度を漁獲量が減少する前の平成29年以前の浜名湖に近づけた環境を作ればアマモが成長すると考えました。

⑤これからの研究内容

①リン濃度を上げた水槽でアマモの生育の観察

②窒素濃度を上げた水槽でアマモの生育の観察

③現状の浜名湖の環境にみたてた水槽でアマモの生育の観察

3つの水槽を用意しリン、窒素濃度は植物用の肥料であげる。現状の濃度を測る方法がないため、水草の基本的な肥料の容量で肥料を水槽に入れてアマモの観察をする。

⑥まとめ

アマモを再生し育てたアマモを浜名湖に埋める。浜名湖のアマモ場の復活に努める事で、浜名湖アサリの復活を目標にした研究です。

参考資料

https://www.city.fukuoka.lg.jp/kankyo/k-seisaku/kids/kankyodouga.html

https://www.chunichi.co.jp/article/207199

https://www.chunichi.co.jp/article/46697

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1034143.html?news=1048465

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です