①研究の背景

現在、世界の海に存在しているプラスチックゴミは、年間1億5000万トン。そこへ少なくとも年間800万トンが新たに流入していると推測されている。プラスチックゴミを減らすために、海でよく使われているプラスチック製のルアーに着目した。

②仮説とねらい

海に捨てられたとしても短い時間で分解することができるバイオプラスチックでルアーを作って使えば、捨てられてもすぐ分解し、海のプラスチックゴミを減らすことができるはず。

③研究内容

牛乳を使って作るカゼインプラスチックとゼラチンプラスチック、また、それらを混合したものを製作し、それぞれ特徴を調べる。→どの素材が最もルアーを作るのに適しているか?(下の画像は上がカゼインプラスチック、下がゼラチンプラスチック)

④技術的知識

カゼインプラスチックは牛乳の大半部分であるタンパク質に熱を加えることで、含まれている水分が抜けて、残されたカゼイン同士が強く結びつく。このような仕組みで硬いプラスチックが出来上がる。

ゼラチンプラスチックはコラーゲンが水を包み込むことによって固まる。

⑤これからの取り組み

最も適すると判断した材料でルアーを製作してみる。

海水に入れたり、実際に使ってみて、耐久性等の改善するべき点を見つけ、改善方法を模索していく。

⑥まとめ

環境に優しいプラスチックは簡単な材料で作ることができることが分かった。

今回作った方法と違う方法を自分たちで考えてみて、さらにプラスチックの質を良くしていけるようにしたいと考えている。

・今回の研究で、環境についての関心がさらに高まった。

参考文献

朝日新聞