研究の背景

日本では知的障害の可能性がある人は10人に1人と言われている。

知的障害があると、

 •読み書きが苦手

 •計算が苦手

 •興味がないことに集中力がない

 •話す・聞くことが苦手

          …等の症状がある。

さらに、これらが原因で学校の授業についていけなくなったり、勉強が嫌いになったり、コミュニケーションがうまく取れなかったり、他にも日常生活に支障をきたすような問題が起こる。

そこで、こういった問題を抱えている子どもの手助けとなる物を作りたいと思いこの研究を始めることにした。

2仮説とねらい

知的障害があると学校でやるような一般的な学習方法では習得が困難な場合がある。

遊びの要素を取り入れれば、楽しみながら学習することができるのでは?

遊び感覚で学習できれば興味のないことに集中することが難しい子どもにも文字に興味を持ってもらうきっかけにもなり遊んでいく中で人と触れ合ってコミュニケーション能力を育むことも可能。

3研究内容

子どもが最初に覚える文字                     

→  ひらがな

小さな子供でも遊べるゲーム

成長段階に応じて遊び方を変えられる  

     →  カードゲーム                                              

4技術的知識

知的障害(主に学習障害)を持つ子どもが文字を覚えることが苦手な原因として、      

 物の形を捉えることが苦手

 単語・音・文字を合わせて認識することが苦手

                        …等が挙げられる。

  ↑音韻意識

この苦手に対応するために、

  • 文字の部分に凹凸を付けることで指でなぞりやすくし、触覚を使って線の形を捉えられるようにする
  • その文字が最初につく簡単な単語とそのイラストを記載する

  

5これからの取組

「あ」〜「ん」までの46音分のカードの制作

  • 木のプレートをカードの素材にし、文字の凹凸部分を彫る
  • 見やすい配色を意識したイラストの制作

パッケージの制作

  • 小さな子どもでも開閉しやすい設計にする

6まとめ