①研究の背景

「日常」というテーマでアイデアを出し合い、以下のように発展させました。

研究の理由

この文章をつづる私が日ごろ困っていることはといえばこの一言に尽きます。

「不注意」

例えば、

  • とにかく忘れ物が多い
  • 計画性がない
  • 気が逸れやすく、そもそも話を聞いていない

 話を聞いていない点は論外として、忘れ物は刺激があれば思い出せます。紙に起こせばいいのです。計画も同様、視覚化するのが一番の近道です。

 しかしここに問題がまた一つ。

 忘れっぽい自覚がある人間はたいていメモを取っているものですが、それでも忘れるときは忘れます。それは何故か。

 本当に忘れっぽい人間というものは、メモを見ません。正確には、書いたメモの存在を忘れます。前日や当日の朝に思い出せばまだ御の字、たいてい直前になってその存在と内容を思い出し、頭を抱えるのが関の山です。もっとひどい場合では書くところから忘れます。メモを持ってくるのを忘れたのか、それともその存在を忘れたのか。

 いずれにせよ結果は同じ。

 「また忘れた」「期限を守れない」

 その繰り返しです。

 私の場合、繰り返せば繰り返すほど慣れてマヒして、その結果余計に忘れっぽくなります。究極の悪循環です。

 「メモを見る習慣をつけろ」と耳にタコができるほど読みも聞きもしましたが、たった一言で習慣が身につくなら苦労しません。メモを見るように目につく場所にメモをしてみましたが、それが目に入らない現状では道のりはかなり険しいと思われます。

 それらを対策するための何か、私はそれを求めてこの研究に乗り出でました。

②仮説と狙い

この場合の見返しやすいメモとは

  • 目に入りやすい
  • 書きやすい
  • 内容が見やすい

の三つを達成するメモのことです。

③研究内容

アンケートを取り、需要はどの程度か調べました。

以上のように、一切物を忘れないということは難しいですし、やはりメモを見忘れることが主な要因であるということがわかりました。悩むところは似通っているようです。

また、インターネットを用いたマーケティングリサーチに、自分と家族や友人の所有しているメモ帳や手帳から、大きさやレイアウトなどの情報を集めました。

④技術的知識

情報をもとに試作品を製作しました。

現在の案として、

  • めくる手間の解消のため、紙を切り取れる
  • 表紙を透明なプラスチックに
  • 週ごとに予定を確認できる

などの仕様が考えられています。

ミシン目

くるみ製本

⑤これからの取り組み

  • レイアウトの作成
  • メモ帳を必ず見返すための工夫
  • プロトタイプの作成
  • カラーバリエーション

等々

⑥まとめ