研究の背景
この研究に決めたのは、現在自宅で使っている一般的なB2カレンダーは、地味で文字が小さく使いにくいと思ったことがきっかけです。最近はスマートフォンのアプリにもカレンダーがあり、そういったものが普及している事で紙のカレンダーの需要が下がっているのではないかと考えました。
若者や子どもにとって紙のカレンダーを日常的に使う機会は減っており、スマホ上で完結する事をアナログで行う事に違和感を感じる時もあります。しかし紙のカレンダーは、家族がいる場合家族間の予定の共有のために重要な役割を果たします。そのためどの世代にも使いやすくするためには機能性はもちろん、デザインや目を引くかも重要になってくるのではないかと考えました。そこから、子どもでも高齢者でも使いやすく親しみのあるカレンダーの研究をすることに決めました。
2.仮説とねらい
そこで子どもが積極的に使いたいと思えるカレンダーにするにはまず、そう思えるような要素がある事。そして色を多めに使った目を引くカレンダーである事が条件であると考えました。
子どもにとって使いやすいカレンダーがあれば、自分自身で予定を管理する習慣がつき、そして家族間の予定の共有がより容易になるのではないかと考えます。
3.研究内容
子どもが使いたいと思うためには、カレンダーとしての機能だけでなく遊びの要素を取り入れると良いと思い、塗り絵の要素を足す事にしました。カレンダーの欄の上に、その月に関連した絵の塗り絵を設け、そしてカレンダーの余白にその月のイメージの色や柄を入れることでカレンダー自体が華やかになり、より目を引くものになります。その他にも、書き込めるスペースを広くする、字を大きめにして見やすくする、すべての文字にルビを振るなどの工夫も足したいと考えました。
4.技術的知識
研究内容の工夫に加えて、UDフォントを利用する事で子どもでも高齢者でも見やすくなります。そして毎月塗り絵がある事で子どもが段々書き込まなくなる事を防ぐという効果もあると予測します。それに研究内容から、余白にも塗り絵部分にも色がつくことで目を引くカレンダーになり子どもが使いたいと思えるものになると考えます。
5.これからの取り組み
カレンダーの部分を一年分作り、子どもが使う事を考慮してどのくらいのイベントまでカレンダーに入れるかを決めます。そして一年分の塗り絵をイラストレーターで描きます。それを印刷して組み、完成です。
6.まとめ
書き込む部分が多く、文字が大きく見やすい、そして塗り絵がある事で子どものいる家庭で多く利用されると考えます。塗り絵がある事で子どもが段々と書き込まなくなる事を防ぎます。そのため子ども自身にスケジュールを管理する習慣がつき、家族間の予定の共有にも効果があるカレンダーになると考えました。