①研究の背景
<ブレインストーミングから着目した領域>
娯楽
・ゲーム ・アニメ ・漫画・配信 ・グッズ ・映画
・音楽 ・読書 ・ライブ・買い物 ・タバコ
・プリクラ・香水 ・カラオケ
生活
・言語 ・会話 ・話し声 ・部屋 ・笑顔 ・化粧
・文字 ・衣服・匂い ・努力 ・学び
・労働 ・教育・通学 ・通勤 ・交通機関 ・地図
日常には、
- 生活を送る上で必要不可欠なもの
- 必要不可欠ではないが、あれば生活が豊かになるもの
の二種類がある
(言語、会話、文字、教育、学び など)
(読書、ゲーム、音楽、漫画、映画 など)
この二つを組み合わせることで、楽しみながら学習したり、自然と言語の発達をサポートしたりことができる。
②仮説とねらい
子ども向けの絵本
⇒視覚障がい者、健常者の両方が楽しめるものがない。
誰もが楽しく読むことができる本をつくるには…?
「色彩」⇒誰もが見やすいはっきりとした配色・カラーユニバーサルデザイン
「触覚」⇒視覚だけでなく触覚でも楽しむことができる工夫
③研究内容
「触ってわかるオノマトペの絵本」
対象者:2歳〜6歳の子供・視覚障害者
- 誰でも楽しく読むことができる
- 子供の言語の発達に深く関わっているオノマトペを多用する
健常の子供も視覚に障害のある子供も、誰もが楽しく読む事ができるオノマトペは子供の言語の発達に深く関わっているため、自然と言語の習得をサポートする事ができる。
<オノマトペについて>
日常において、子供、特に幼児はオノマトペを多用する傾向にあり、また、子供と接するときの大人はオノマトペを多用する傾向にあると言われている。
オノマトペは保育現場において幼児と保護者のコミュニケーション手段の一つとして重要な役割を担っていると推測される。
④技術的知識
【使いやすさ】
子供が扱いやすい ⇒大きさ:21cm× 21cm、形:スクエア
↓(絵本のサイズ)
https://picturebookshelf.com/ehon-info5#:~:text=%E2%96%A0,-%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA&text=%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%81%AF%E3%80%81%E7%B8%A6,%E3%82%92%E6%B8%AC%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%AA%BF%E3%81%B9%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&text=%E4%B8%80%E7%95%AA%E5%A4%9A%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%81%AE21cm%20%C3%97,%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
【安全面】
本の角を丸くする ⇒角で怪我をすることを防ぐ
紙は厚い素材 ⇒薄い素材だと破けてしまったり、手を切ってしまう可能性がある
【見やすさ】
文字・イラストを大きく、UDフォント
色彩をはっきり、カラーユニバーサルデザイン
↓(子どもの視力について)
https://matoba-eye-clinic.jp/%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%AE%E8%A6%96%E5%8A%9B
⑤これからの取組
【文章】
- オノマトペを多用する ⇒子どもが親しみやすい、言語の発達をサポート
- 文はなるべく短く ⇒読みやすく簡潔に
- 伝わりやすい言葉、内容 ⇒難しい言葉、漢字は使用しない
【見やすさ】
- 文字、イラスト、色彩ははっきりわかりやすく ⇒色覚異常の人や目が悪い人も見やすく
- UDフォントを使用 ⇒文字が認識しやすいように配慮
【触覚】
- イラストの形を樹脂で盛り上げる ⇒触覚でも形を認識できる
- 様々な素材を使う
- 樹脂・わた・紐・フェルト・革
⑥まとめ
◆視覚+触覚 ⇒ 誰もが2倍楽しめる
◆本(娯楽)+言語(学習) ⇒ 楽しく学べる
◆オノマトペを取り入れる ⇒ 親しみやすい・言語の発達をサポート