1, 研究の背景
毎年、浜松工業高校の文化祭では工業の知識や技術を生かした、来場者に楽しんでもらえる装置や遊びが多く用意されている。そこから今年も行われる文化祭に向け、私たちも様々な人に楽しんで遊んでもらえる装置を作ろうと考えた。
装置として、光ったとこを押していく反射神経ゲーム(スープリュームビジョン)なら目で見て押していくだけの単純なゲーム性で誰でも遊ぶことができ、体を動かして遊び、視覚や触覚を刺激するため、より楽しんでもらえると考えついた。
研究においては SDGsの12「 つくる責任、つかう責任 」に基づき、新たな材料の購入を抑え、校内にある前年度までの文化祭や実習で使われ、処理されていない廃材や家庭で出るごみとなるものを、模型製作や実験、本製作において活用していく。
2, 仮説とねらい
スープリュームビジョンでの回路の基本的な仕組み、
① ランプがつく → ② そのランプに対応したボタンを押す → ③ ランプが消える → ④ 他のランプがつく ( → ② から ④ の繰り返し )
において、実習でならったシーケンス,PLCの知識で製作出来るだろう
3, 技術的知識
ボタンの機構について
( 前年度までで使われ廃材となった材料で模型製作, ボタンの機構の実験を行った )
ボタンとして触れる部分 → ツナ缶 ( 2缶 ) : 家庭で出るゴミの活用 , 2缶にしたことによりより押し込めるように
ばね ( 5巻 ) : ボタン押し込み時の反発を大きくするため
スイッチの間にアルミ板を挟み固定 : 強度UP, 配線しやすくする
など
PLC回路では自己保持回路を多用し、① ランプがつく → ② そのランプに対応したボタンを押す → ③ ランプが消える → ④ 他のランプがつく ( → ② から ④ の繰り返し )ができるようにした。
研究内容
旋盤で穴の開いた丸棒を固定し、その穴にピアノ線を通し巻き付けてばねを製作
大きな1枚のアルミ板を10枚に切断し、穴あけ, 曲げ, せん断を行った
ドリルを高速回転させ、ベニヤ板に穴あけを行った
加工した穴を寸法通りの径になるよう、やすりで仕上げた
ベニヤ板を三面鏡型に組み合わせるため、鉄板を120度に曲げ、ボルトをつける穴の穴あけを行った
5, まとめ ( 今後の取り組み, 問題点 )
今まで必要な部品の製作を主に行ってきたので、これからその出来上がった部品の組付け、そして装置の組み立てをしていく。
また組み立てが完了することによって出来ることが2つある。1つ目は、ボタンの押し込み具合や、ボタンを押し込んだ際にスイッチに上手く反応するかなどの動作テスト。2つ目は、PLCプログラムがうまく作動するか、仕組みとして成り立っているかなどの回路テストだ。
また、ほかにもランプの光に反応しやすく、光がわかりやすいか ( 見やすいか ) だったり、遊びとして成り立つか、楽しめる要素は十分かだったりと予想として考えられる問題点もある。
それにより今後の取り組みとしては、実際に試験してみて欠点の改善, 改良やさらに装置をおもしろくする要素の追加などを考察しながら行っていく。
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