①研究の背景
現代では、クジラやウミガメ、海鳥、魚の体内からプラスチックが発見されたり、プラスチックゴミを燃やすときに、温室効果ガスが発生して地球温暖化の原因のひとつになっているなど、プラスチックによる環境汚染が問題視されています。そんなプラスチックによる環境問題を少しでも改善したいと思い、私達の身近にあるプラスチックスプーンの代替用品の作製をすることにしました。
②仮説とねらい
まず私たちがスプーンに求める条件として、耐水性、硬度、衛生面、コスパ、効率、環境への影響の6つが挙げられました。この6つの条件にあった、プラスチックスプーン代替用品を考えた結果、寒天、乾燥させたパスタの生地の2つでスプーンを作製しそれらを比較することにしました。
③研究内容
寒天ver.
寒天2gを水量30ml、45ml、60ml、75ml、100ml、125ml、150mlにそれぞれ加えて固め、スプーン型に削ったセッコウに流しこみ、100度の乾燥機で2時間乾燥させる。
その結果水量が少ないほど、硬度が高くなることがわかりました。
パスタver.
小麦粉100gに水50mlを少しずつ加え混ぜ、出来た生地に濡れた布を被せ1時間寝かせます。寝かせた生地をスプーンの形にしたものと、寝かせた生地をスプーン型にし、沸騰したお湯で茹でたものの2つを自然乾燥させました。
その結果寝かせた生地をスプーン型にし、沸騰させ自然乾燥させたものの方が、丈夫で条件に適していることが分かった。
④研究結果
寒天 パスタ生地
耐水性 ✖︎ ○
硬度 ○ ○
衛生面 △ △
コスパ ○ ○
効率 ✖︎ ○
環境 ○ ○
⑤考察
結果から寒天よりも、パスタ生地の方がスプーンに求める条件をより多く満たしていることがわかりました。