①研究の背景
私たちの班では、南海トラフ巨大地震における津波について調べることにしました。
南海トラフにおける地震は約100年周期になっており、前回の南海トラフ地震から約70年経っています。多少の誤差を含めるといつ来てもおかしくありません。そこで自分たちで少しでも津波の対策を考えられないかと思い、この研究を試みました。
②仮説とねらい
実際に実験装置を作り、簡易的な津波を起こすことによって津波の特性を知ることができ、研究が捗ると考えました。
③研究内容
津波実験装置(板を沈め、それにロープをつけて両サイドから引っ張って波を起こす装置)を作り、実際に波を起こしました。1波だけでなく2波・3波の波の高さや時間の周期を調べました。また、土地の形状を変え、波の高さ等に変化があるか調べました。それをグラフ化してどういう地形が1番危険なのかを明確に分かるようにしました。
④技術的知識
実験装置を作るにあたって、水面に板を沈めようとすると浮力の関係で浮き上がってきてしまいます。そこで板に重りをつけ板が沈むようにしました。重りはコンクリートにすることにし、型を作り、浮力の計算を行って作りました。
⑤これからの取り組み
本来、行おうとしていた滑車を使った実験装置も作り、より大きい波を作れるようにしていきたいと思いました。またインターネットを使い、過去の地震による津波の被害と、今回予想されている南海トラフ地震の津波の被害を比較してそれをマップにまとめていきたいです。
⑥まとめ
実験装置を作り、実際に津波を起こすことによって危険性を知ることができました。また、危険な地域を特定することによって、住民への呼び掛けや堤防を作る等の対策を早めに立てることができ、被害を最小限に抑えることができると思いました。