今回からのショップで旋盤を使ってセンタポンチを製作していきます。センタポンチとは、材料にドリルで穴を開ける際の目印に使用する工具のことを言います。下の図は今回、製作するセンタポンチの図面です。(担当の先生に掲載許可は取ってあります。)

センタポンチ製作図面

センタポンチの材料はS45C φ13×140です。S45CのSとは、機械構造用炭素鋼鋼材を、真ん中の数字は炭素含有量×100の量を表しています。今回のS45Cの場合は0.45%の炭素を含有した機械構造用炭素鋼鋼材という意味です。φ13は直径13mm、140は材料の長さ140mmを表しています。

早速作業に移っていきます!今回の作業は大きく分けて3つ作業あります。端面を削り、心を立て、外径を削りの3つの作業です。

全体の作業に入る前にまず、バイト、材料を取り付けていきます。写真はチャックに材料を取り付けている様子です。

材料取り付け

端面削りは工作物の端面を片刃バイトで削る作業です。今回は460min-1で回転させ、材料を図面通りの寸法に仕上げていきます。

続いては心立て作業です。心立て作業はセンタドリルを使用して、センタ穴を開けることを言います。回転数を変え855min-1で回転させて穴を開けます。これをすることにより、工作物に対して、直角に刃物が当たるようになります。

センタドリルでの穴あけ

最後に外径削りです。外径削りは材料の外径を先丸剣バイトという先が丸いバイトを使って図面通りの寸法に仕上げていきます。自動送りを使ってある場所まで切削していきます。切削中は常時、摩擦抑制と冷却のため切削油を垂らしていきます。

外径削り

と今回の作業はここまでです。来週は完成できるかもしれません!来週をお楽しみに!

M2a センタポンチの製作

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M2a センタポンチの製作” への3件のフィードバック

  1. 「旋盤、使いこなせるといいなぁ」っていつも思います。初めて旋盤を使った時、すごく怖かったことを覚えています。くれぐれも怪我をしなように。

  2. 大変素晴らしい内容だと思います。

    何故旋盤で作成するのか、旋盤を使用することによって、他の機会と比較しどういった変化があるのかなど追記できると、より素晴らしくなると思います。
    安全面には気をつけて下さい。

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